今現在、我々の生活にはネットワーク技術が根強く関っている。企業、団体における利用から個人における利用までその利用の方法、形態は様々である。私も学生生活の中で日常的にコンピューターとネットワークに接してきた。個人としても家庭内のコンピューターに所持している画像、音楽、映像といったデータを生活の中で毎日利用している。しかし、これだけ便利になりつつあるネットワーク技術にもさまざまな不満がある。また、近年著作権をめぐる様々な問題が起こっている。電子データの利用機会が増えてきて、書籍の電子化など様々な商品にデータが取って代わる動きが出てきた今、データの不正流出等によりデータの取り扱いもどんどん厳しくなり、そのため特定の機器以外へのデータの移行ができないような場合もある。
そんな中私はクラウドコンピューティングという言葉を最近耳にするようになった。そもそもクラウドコンピューティングとはなんなのか今一イメージが湧かないが、私が趣味にしているテレビゲームのニュース記事を見ていたときにクラウドゲームという言葉を目にした。インターネット上にあるゲームをストリーム再生し、ゲーム機本体で処理をしない。という初めて聞くネットワークの利用形態に興味が湧き、クラウドコンピューティングについて検索をかけた所、一例としてオンライン上に設けた仮想ストレージと呼ばれるサービス等のサービスが提供されていることを知り、クラウドコンピューテイング技術に対し、強く興味を持った。
本論ではクラウドコンピューティングとは何なのか、どういった技術であり既存のネットワーク技術とはいったい何が違うというのか、それを利用することでどんなことが変わってくるのかという疑問をネットワーク技術とクラウドコンピューテイングについてネットワーク技術の変遷から辿ってゆき、明らかにしたいと思う。