Pure Dataを用いたシンセサイザーの構築 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成23年度卒業研究概要集] [平成23年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小泉 宣夫 ゼミ 平成23年度卒業論文
Pure Dataを用いたシンセサイザーの構築
鈴木 大介

本研究はPure Dataを用いたソフトウェアシンセサイザーを構築した。シンセサイザーは発振器,フィルタ,アンプから成る基本的モジュールによって構成され、エンベロープ・ジェネレーター、低周波発振器を用いて変調することにより多様な音を作り出している。このシンセサイザーの基本構成のモジュールをPure Dataというビジュアルプログラミング言語を用いて構成した。

プログラムでは発振器の代わりに波形テーブルを用い、規則信号(のこぎり波、三角波、矩形波)が選択できると同時に、カーソルを用いて任意に波形を変えることができる。フィルタにはハンドバスフィルタを適用し、中心周波数とQ値を操作することにより、多彩な音作りが出来るようになった。変調に用いる低周波発振器とエンベロープ・ジェネレーターは波形テーブルの繰り返し周波数、フィルタの中心周波数、アンプの増幅率を変化させるのに用いている。

今回構築したモジュールは拡張性があり、外部センサーを合成の制御に用いることができるなどに様々な応用が可能となる。