本研究は、ペンタブレットを使用し、ペンの座標を読み込んで音の合成を行う楽器を提案している。
ペンタブレットは画面に直接入力することで自然な操作が実現できるため、実用的に使用されている。そこで音楽のインタフェースとして活用してみることを考えた。
楽器として、ペンタブレットの横方向で音高が変わり、縦方向で音色が変わるものを構築した。音色の変化はフィルターのカットオフ周波数により行っている。また音源の種類も波形テーブルを用いることにより自由に編集できるようになっているので、好きな音色を選定できる。パッチの設計を変えることでマウスパッドの端から端までの音階が2オクターブになったり3オクターブになったりすることができて、プレートを変えるだけでフレキシブルに対応できる柔軟性を備えている。