宝くじと心理学 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成23年度卒業研究概要集] [平成23年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
石塚 省二 ゼミ 平成23年度卒業論文
宝くじと心理学
古川 裕樹

今日、テレビ番組やCM、新聞、雑誌などで幅広く特集や紹介をされ人々にとって身近な存在となっている宝くじ。その宝くじについて人はどのような心理を持っているのかなどを宝くじについての概要と人々に与える心理の大きく2点に分け、研究しまとめた。

きっかけは元々心理学にある程度の興味があり、それに自分の趣味や興味のある身近なものと絡めて卒業論文としてまとめれば個性的で自分でも面白い論文になるのではないかと思ったからだが、いざ研究してみると心理学と宝くじは結びつきやすい点が多く、社会心理、人間心理、行動心理、大衆心理など様々な分野に関係していることがわかった。

特に歴史と心理と世の中の情勢について調べた際に、宝くじと呼ばれた最初の年である1945年は今と違い、終戦、敗戦により食料や物の欠乏が著しく金より物といった切実な世相を反映して、宝くじの賞品としてタバコなどのものがついたりしたり、今日では宝くじの人気が高まり1等当籤金(とうせんきん)がどんどん上がっていくといったことが起きている。また、この論文を書き上げた後でニュースになったのだが宝くじの当籤金額が最大限度3億円から7億5000万円に引き上げるというものである。宝くじというのが1等の上限が販売価格の100万倍までと法律で定められており、これを最大250万倍に改めると総務省が決定したというものである。震災などの自粛ムードで低迷する売り上げの回復を目的にしたものだというのが印象に残っている。

多少話が脱線したがこの論文では、発売して何十年も経っているという根強い認知度の背景にあるその歴史や人々の行動心理などについてまとめている。