現代のミステリ小説の傾向 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成23年度卒業研究概要集] [平成23年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
茨木 正治 ゼミ 平成23年度卒業論文
現代のミステリ小説の傾向
松山 晃

昭和30年代に爆発的なブームとなった小説のジャンル"推理小説"について、現代の推理小説はいったいどのように書かれているか、また時代が進むにつれてどのように変化していくかについての考察。

調査方法は主にインターネットの情報や、小説を実際に読むことで過去と現代の作品を比較しながら行う。

研究の結果、ミステリ小説というジャンルがいかに広い意味で使われているか、ということがわかった。また登場人物の役割や、トリックなども時代に沿って変化していることが伺え、現代でもさまざまなジャンルが出てきている。

現代の推理小説というジャンルは、多くのジャンルに多様化し、その背景には、ミステリ小説というジャンルが変容していった1900年代に起きた、第一次世界大戦や、その後の世界恐慌などのさまざまな社会情勢が絡んでいることが伺える。

今回は主に日本の推理小説に焦点を置いて研究したが、もっと広い視野で現代の英米のものやアジアの推理小説はどういったものがあるかを調査することが課題である。