本研究は、授業中に隣の部屋から聞こえてくる音漏れが気になったことから、実際に教室の遮音性能を計測した。その中でも、402教室の遮音性能を明らかにすることを目的とする。
研究方法として、401教室のスピーカーからバンドノイズを再生し、402教室の5箇所で騒音計を使用して計測し、その後データを表とグラフでまとめ、D値を割り出す。そこから、402教室の遮音性能がどれだけあるかを求める。
計測結果から、ドアの開閉により10dBの差がでた。また、D値はD-15未満と遮音性能が低いことが分かった。普通教室の最低限の遮音性能はD-30のため、最低の基準値よりとても低いとみられる。最低の基準値に達するには250Hz〜4000Hzの遮音量を約18dBあげる必要があることが分かった。