Web2.0における双方向性Webサイトの調査・分析-ソーシャル・ネットワーキング・サービスについての一考察- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成22年度卒業研究概要集] [平成22年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
安岡 広志 ゼミ 平成22年度卒業論文
Web2.0における双方向性Webサイトの調査・分析-ソーシャル・ネットワーキング・サービスについての一考察-
松島 慎

近年の情報社会の高度化に伴いWebの形態は、従来の情報の送り手と受け手が固定された一方的な流れだった状態が、この数年で誰もがWebを通して情報を発信できるように変化してきた。いわゆる「Web2.0」と呼ばれる時代に入ったのである。

Web 2.0においては、情報そのものや、中核にある技術よりも、周辺のユーザーへのサービスが重視される。そして、ユーザーが増えれば増えるほど、提供される情報の量が増え、サービスの質が高まる傾向にあるとされる。

代表的なサービスとして、個人の情報発信をデータベース化、メディア化したウェブサイトであるCGM(Consumer Generated Media)が挙げられる。CGMには、商品・サービスに関する情報を交換するものから、単に日常の出来事をつづったものまでさまざまなものがあり口コミサイト、Q&Aコミュニティ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Network Service 以下SNSとする)、ブログポータル、BBSポータル、COI(Community Of interest)サイト等がこれにあたる。

これらを踏まえた上で、筆者はWeb 2.0においてのユーザー同士の『双方向性』コミュニケーションについてCGMの中でも特にSNSを中心に、個々のユーザーがどのようにして情報を発信し、他者との関係を築き、コミュニケーションをとっているのか、またそれは従来のWeb1.0と比べどのような変化があったのかに興味を持った。

本論は、SNSを利用するユーザーの視点から、ユーザーとWeb2.0との関係について調査し、今後のSNSのあり方について考察する。