本研究は、Webインタラクションを活用した情報文化学科公式Webサイトの構築及びブログ、TwitterなどのWebサービスを導入し、Webインタラクションがもたらす効果や今後の課題について検証していく。
本研究を実践するきっかけの一つに、この数年でWebインタラクションを支える技術が急速に進行していることが挙げられる。数年前、Flashの登場により動的なコンテンツ制作が可能となり、多くの公式サイトやヘビーユーザーが導入をした。魅力的なWebサイトが次々に登場し、単なる情報収集の場からデザインや最新技術に触れる場として楽しむことが可能になった。また、Flash技術を利用したYouTubeなどの動画観覧サイトも、当時は爆発的に利用者数を増やし、「Web2.0時代のニューメディア」として世間の注目を浴びたことも記憶に新しい。
しかし、現在は既にFlashという技術は広く認知され、真新しい技術ということは無くなった。当時注目を浴びたWebサービスも同様である。 Web2.0という言葉も、既に過去のものとなり、現在は「Web3.0」というリアルタイムの情報交換が可能な技術が注目されつつある。Webの世界では数年間で、最新技術は「当たり前の技術」となる。
では、既存の技術は現在利用されていないのかと疑問が浮かび上がるが、必ずしもそうではないだろう。Flashを用いたWebサイトは多く存在しているし、YouTubeなどのWebサービスはWebにあまり詳しくないユーザーにも認知され利用されている。最新技術と既存の技術はそれぞれの利点を活かしながら、絶妙なバランスを保ち共存しているのだろう。
本研究では、既存の技術であるFlashやPHPを用いたWebサイト及びブログの構築と、最新技術を用いたWebサービスであるTwitterの利用を行い、Webインタラクションについて解明する。