現代の日本では、食品関係の問題が多く目につくようになった。もともと食料不足や食品偽造など食品に関する問題は以前からあったのだろうが、こうして一般人にも情報が早々と伝わって来るのは現代が情報社会になり、手に入れた情報をすぐ流せる媒体が多くなっているからだろう。このことから情報社会における食品の考え方とはどのようなものかを本論文で考察することにする。
まず第1章では情報によって伝わる事とは、食品に関する事件を振り返り、表示を偽った事件で産地偽装・原材料偽装・消費期限・賞味期限偽装などが行われた事、また注意表示で起きた問題についての情報から触れていく。第2章では食品表示に関する法律の改正、特に表示に関わり深いJAS法と食品衛生法の改正された点を見て行き、法律と表示の関係について触れていく。そして第3章で食品情報の考え方に関する問題と解決を消費者の場合と製造者の場合からを考察したことを述べている。