温度とは、寒暖の度合いを数量で表したものであり、具体的には物質を構成する分子運動のエネルギーの統計値である。この「温度」は私たちが生きていく上で切っても切れない密接な関係性があり、化学と生物学の現象に関して、温度は強い影響を持つものである。
普段私たちが温度を確認する際は温度計を用いて、その数値を視覚によって判断している。しかし、私はそれを視覚ではなく聴覚によって確認することは出来ないか、と考えた。
本研究では温度を検出し、温度を音で知らせるシステムを構築する。聴覚で表現する方法には様々なものがあるが、曲の違いで表現することにした。理由はBGMとして音のイメージを変えると、仕事や作業の邪魔にならずに温度の変化を聴覚によって感じ取ることが出来るからである。
このシステムを構築するにあたって、温度変化を音で知らせる為にarduinoを用いて、音を作る部分ではpure dataを用いた。また、温度を測定するユニットとして「半導体温度センサ」を用いて測定した。
実験を通して、BGMとして音のイメージを変えることで、肌で感じる温度の変化よりも音によって知らせる温度変化の方が、瞬時に判断でき対応できるということがわかった。