近年ビデオゲームはひとつの市場として定着している。これまで数々のゲーム機が発売され、それらに対応したソフトも数え切れないほど発売されている。かつては純粋に楽しむためのゲームが主であったが、近年のゲーム機の技術進化により、楽しむだけでなく勉強や知識を得るためにプレイするゲームなど、様々なゲームが発売されている。昔は子供しかやっていなかったゲームも、今では子供から大人までたくさんの人がプレイしている。しかし、ゲームも面白いという面だけでなく悪い面も持ち合わせており、昔から言われている代表的なものに、ゲームのやりすぎで目が悪くなるというのがある。近年では他にもゲームが与える悪影響が色々とあげられるようになってきた。なかでも、ゲーム内容がプレイした人の行動や性格などに悪い影響を与えてしまう惧れがあるという問題がある。これは、外国でも問題視されており、ゲームの表現の規制を強める形で事態を収拾しようとしている。日本でもゲームの規制はされてきたが、あるソフトが過度な残酷表現を含んでいるとして、ある自治体で有害図書に指定されたことをきっかけに、さらに規制を強める傾向が見られる。そこで、本当に規制を強める必要があるのか、また規制の度合いは適切なのか、日・米・豪の規制のあり方をふまえて考えてみた。
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