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小宮山 隆 ゼミ 平成22年度卒業論文
SAIで描くイラストのマニュアルを作る
坂本 秀人

近年ニコニコ動画や同人ブームなどの影響で、絵を描く人が増えてきている。

それは動画作成のためであったり、漫画であったり、イラストであったり・・・PIXIVなどのイラストコミュニケーションサイトが増え、絵の評価やファン、絵の仕事など需要が出てきたせいもあるだろう。

わが大学でも、デジグラフやイラストレーション同好会、漫画同好会、NGN、LVTなど制作関係のサークルでイラストは多用されている。また、そういったサークルに所属していない人でも、趣味でイラストを描いていたり、漫画を描いていたりしている人も多い。制作に関係ないサークルでも看板などを作る際はイラストが欠かせない。

このように、イラストレーションには多くの需要がある。しかし、イラストを描きたくても『絵が下手だから描けない』と言う人が大勢いる。『下手だから』という考えが大きな壁となって描けない人が大勢いるのである。

私自身、子供の頃から絵を描く事が好きであったが、小学校の頃の美術の時間に筆がうまく使えず、絵を描かなくなってしまった。

友人の影響で再びイラストを描き始めたが、一度『下手』だと思い込んでしまうと、どうしても描く気力を無くしてしまいがちである。

卒業制作では自らの技術を見直すとともに、描けなくなってしまった時=スランプに陥った際に一からやり直すためのツールとしてこのマニュアルを作成した。

そして、それが『描きたいのに描けない』という人や、イラストに行き詰った人の役に立つようなことがあれば、とても幸せだと考えている。