IT業界にとって大きな潮流である「クラウドコンピューティング」を取り上げ、その普及が与える影響に着目し、研究・考察した。
第2章では「システムインテグレーション」をテーマにIT業界がクラウドコンピューティングに対してどれだけ本気であるかということまとめ、クラウドコンピューティングのメリット、デメリット、危険性などを含めてIT業界内部への影響について考察した。第3章ではハードウェアを代表して「端末」をテーマに取り上げ、クラウドコンピューティングの可能性や現状をまとめた。それらを踏まえた上で、第4章ではクラウドコンピューティングが完全に普及した状態の社会においては、私たちの生活がどのように変化するのか、第5章では社会システム自体にクラウドコンピューティングの技術がどのような影響を与えるのかについて考察した。
また同時にそういった社会が到来するに当たって企業や国がどのように行動すべきなのかといった点や、そういった社会が持つ問題点も考察した。これによりクラウドコンピューティングの本来の姿を導き、クラウドコンピューティングを正しくとらえることや、あるべきクラウドコンピューティングの普及促進や変化に伴うリスク対策の重要性を示した。