この作品は、佐倉市を紹介するドキュメンタリー番組である。
佐倉市の魅力は、豊かな自然に恵まれた美しい町並みの中に、旧石器時代から近代にいたる史跡が多く存在して、みごとな調和を見せているところにある。
作品では、佐倉城址公園、佐倉ふるさと広場と印旛沼、市民の歴史と文化を育む国立歴史民俗博物館、佐倉順天堂記念館や佐倉新町おはやし館などを順番に紹介していった。佐倉市の自然の美しさについて強調したかったので、風景ショットの撮影には特に力をいれた。
難しかったのは、国立歴史民俗博物館内の撮影で、同館内のビデオ撮影は一部を除いて自由だが、三脚の使用は禁じられていることであった。そこで、自分のカバンを首から提げ、その上にカメラを乗せて撮ると映像が安定した。なお本作の編集ソフトには、ゼミで使われている"EDIUS Pro."ではなく、"Corel Video Studio Pro"を主に使用した。
反省点は、リサーチが足りず、日本語の地図を見ることも苦手だったため、ロケ場所に辿り着くことにも苦労したことや、日本語でナレーションを録音する自信がなく、テロップだけで済ませてしまったこと、そのテロップの表示の仕方も、早さなどが適切でないと指摘されたことなどである。
この作品の制作を通じて、自然、歴史、文化などは、その国の民族のレベルをあらわす指標となるものだということを学び、その保護・育成の大切さが理解できた。