現代のBGMについての研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成22年度卒業研究概要集] [平成22年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
茨木 正治 ゼミ 平成22年度卒業論文
現代のBGMについての研究
長谷川 拡

今日、私たちが普段暮らしている日常生活の中で自然と耳にしている音楽の中に、テレビ、テレビコマーシャル、映画、ラジオ、ゲーム、店内などで流れているBGMがある。このBMGと言われるものは今では多くの場面で活用されており、私たちの生活にとって必要不可欠なものになっている。家を一歩飛び出せば必ずと言っていいほど私たちは何かしらの音を耳にするだろう。それはあらゆる形で私たちに働きかけてくる。たとえば、癒しのBGMという言葉を耳にしたときに「この音楽を聴けば癒される」と多くの人が思うだろう。それで結果、感情が揺さぶられて癒されることはあるだろう。だが、果たしてそうだろうか。その音楽が本人の嫌いな音楽だった場合、必ずしも良い効果を与えるとは限らない。聴いた人にとっては癒しの音楽が怒りの音楽になってしまう可能性だって十分ある。現代の私たちの中ではその認識があまりないように思える。気分を良くするため、泣きたいから、流行ってるから、退屈しのぎになど音楽を聴く。利用の仕方は様々である。音楽を活用としようする好意ではなく、好き嫌いで音楽を分別して聴き分けているのが今の音楽事情ではないのか。現代のBGMというものはいったいどんな趣旨で、どんな人を対象に作られているのか。さらに今ではビジネス関連でも音楽は利用されショッピングなどをしている人の購買意欲を上げようと利用されているが、それは本当に戦略的に使われているのか。以前は純粋に人を楽しませる音楽であったはずのものが、日常生活で音楽が当たり前になった今の時代ではどのくらい以前と認識が違い、変化しているのか。