カセットからMDまでのウォークマンの歴史 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成22年度卒業研究概要集] [平成22年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
西村 明 ゼミ 平成22年度卒業論文
カセットからMDまでのウォークマンの歴史
大橋 岳

近年のオーディオは急速に変化を遂げ、私たちの生活の中に当たり前のように存在している。携帯電話やウォークマンで手軽に音楽が聴ける現在、音楽は様々な場所、時間で楽しむことができる。音楽は家で聴くというのが当たり前だった時代にすれば非常に画期的で、且つ便利になったと言える。サイズも初期のものからすれば随分小さくなっている。

そこで今回、私は近年におけるSonyのウォークマンの歴史の一部を、書籍とインターネットの情報を元にまとめてみることにした。

1979年に登場したウォークマン1号機は元々、ビジネス録音機の「プレスマン」をベースに開発されたモデルで、デザインや機能はそれほど凝ったものではなかった。しかし続く2号機は初めからウォークマンとして設計された。操作ボタンを表側にする等デザインが1号機に比べ斬新なものになっていて、ウォークマンとしての独自性が生まれた。

同時期に登場したラジオウォークマンは、ウォークマンユーザーのサブマシンのような位置づけを狙って発売されたが、自分の好きな曲が聴けるわけでもないため、あまり人気が出なかったものと思われる。

そして1984年にはCDウォークマンが登場した。世界初の家庭用CDプレーヤーが発売されたのが1982年、そのわずか2年後に発売されたCDウォークマンは当時としてもかなり衝撃的だったようである。

その後1992年に登場したMDウォークマンは、CDはもちろんアナログのカセットからも音楽をデジタル記録できるという点で優れていた。本体もCDウォークマンよりコンパクトで扱いやすいという意見もあったようだ。