ディスプレイは情報を視覚的に伝えるメディアであり、高度な情報社会となった現代においても、従来以上に人間、社会にとって重要な存在になっている。産業的にも、日本の電子工業の中で国内生産高の伸びはパソコン、移動体通信機器についで高い。ディスプレイの中でもフラットパネルディスプレイ、特に現在その市場の大部分を占める液晶ディスプレイの近年の急成長は目覚しく、老若男女、生活・職業環境を問わず我々の身の周りにいたる所で活躍している。さらに大画面カラープラズマディスプレイの開発や、電子ペーパーを目指す反射型のカラー液晶ディスプレイも開発が進められ実現性が高まってきている。このようなディスプレイの変革の流れは、その背景にある社会のマルチメディア化への大きな潮流である。
イベント会場という非常に大きなディスプレイ集まる場所に焦点をしぼり調査することにし、会場における大型ディスプレイの使用動向ということで、さまざまなディスプレイを調査する。その結果に「どんな傾向があるのか?」を詳しく考察していく。また、この卒論は10数年前に一度先輩が製作をしており、10数年経った現在と比べて変化した部分や違いを調べていきたい。