本稿の目的は、今の日本人の認知症、そしてこれからの認知症について明らかにすることによってコンピュータと人、そして「どのような人が・どのくらいの認識で・そんな考えをしているのか」に焦点をあてて日本人に多く見られる全般的傾向を明らかにすることである。第?章では「日本の認知症」についてという点から認知症について、また認知症の現状、療法をまとめ、仮説を加える構成にした。第?章では「海外の認知症」について国別に治療法、基準、そして認知症のはじまりと歴史についてまとめ、仮説を加える構成にした。第?章では「コンピュータと認知症」という点に着目し、つながりについてまとめ、仮説を加える構成にした。第?章では10代〜60代以上の人を対象に行った「どのような人が・どのくらいの認識で・そんな考えをしているのか」について調査概要、集計結果を提示した。第?章では3つの点から調査結果の分析、先行研究との比較及び仮説の検証を行い、日本人に多く見られる全般的傾向を明らかにした。