この論文では、野球を題材とした日本とアメリカの比較文化論である。
序章では、この論文を作成しようとしたきっかけや、野球研究のパイオニアである早稲田大学名誉教授の池井優氏の業績について述べる。
第1章では、「日米交流と野球」と題して、第1節では野球のそもそもの始まりについてを述べ、第2節では野球が外国人によって日本に伝えられてから現在までを述べている。この節の後半では日本に来た外国人選手の著書を参考に、アメリカ人から見た日本とアメリカの野球文化の違いに関しても取り上げている。
第2章と第3章では、「日本人選手のメジャーリーグ挑戦」と題して、日本とアメリカの野球に大きな影響を与えた、また私が大きな影響を与えられたと感じた選手(野茂英雄など)を取り上げ、彼らが異国の地で成功した理由、彼らがメジャーリーグを目指した理由などにスポットを当てて考察していく。
終章では、この論文を執筆してみて気づいたことやこの論文の反省点(国際化とタイトルにあるが例えばヨーロッパの野球に関してはほとんど取り上げられなかったことなど)を含めて記述している。