クリスマスの夜には、子どもたちにプレゼントを与えてくれるサンタクロースの存在はかかせない。だが、『サンタクロース』とはどこからやってきたのだろうかと疑問が浮かんだ。始まりは一体なんだったのだろう。そして、その存在は日本にどう伝わり、浸透していったのだろうか。本論文では疑問とその存在を論じていく。
第1章ではサンタクロースのルーツを追い、日本に現在定着している赤い帽子と服にふくよかな体型、白髭をたくわえた姿の根源を論じる。第2章ではアメリカから伝わる日本のサンタクロース像を述べて、日本最初のサンタクロースとその存在を知るきっかけともなった漫画と雑誌について紹介し論じていく。第3章では日本人の関心を惹くきっかけにもなったクリスマスキャロルやサンタクロースが登場する音楽と、子どもたちに親しみやすい絵本からの伝わりを論じ、第4章で世界の様々なサンタクロースを語り、『サンタクロース』を調べてきた前の印象、その後の印象を述べていく。