日本の野球スタイルを探る [東京情報大学] [情報文化学科] [平成21年度卒業研究概要集] [平成21年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
柴 理子 ゼミ 平成21年度卒業論文
日本の野球スタイルを探る
池田 拓馬

本論文は、日本の野球スタイル、つまり戦術や起用法など、試合での戦い方にスポットを当て、日本の野球スタイルとはどのようなものか、主に日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグベースボールを比較しながらまとめ、日本人の持つ性格的特徴、身体的特徴との関係性を追及し、日本の野球スタイルの問題点、今のような野球スタイルになる理由、そしてこの野球スタイルが今後どうなっていくのかなどを論証したものである。

第1章では、犠牲バントを多用する戦術について。日本のプロ野球では、どれだけ戦術として犠牲バントが使われているのかを示し、なぜ犠牲バントが多用されるのかを論証した。第2章では、日本野球の投手起用法について。ここでは、まず日本人の先発投手の完投意識について触れ、それを踏まえた上での日本野球の投手起用法の問題点を論じている。第3章では、ヘッドスライディングについて。日本野球でしか見られないと言われている一塁へのヘッドスライディングをメジャーリーグの関係者はどう見ているのかを調べ、それに対する見解を示した。そして最後の第4章では、少年野球、中学野球、高校野球でも同じような野球が展開されているのかということを調べ、日本の野球スタイルの根底の部分を探っている。