FX取引をするには相場分析が欠かせないことがよく聞きます。そこで分析の材料として各FX会社のホームページで提供している『経済指標発表』は本当に為替の値動きに関係あるのか?について本論で明らかにしたいと思います。
本論は [1.FXとは何か。] と [2.経済指標の発表結果と為替動きの動向。] 2つ部に分かれています。
前半はFXのことを理解するためにFXの意味、特徴、仕組みなどを調べます。
後半は経済指標発表と為替動きの関係を次のように分析を行います。
[1] 代表としてアメリカの主な米経済指標の発表結果をもとにドルの値動きの方向を予想する。
[2] 実際の値動きは予想と同じ方向に動くのか?同じ方向の確率を計算する。
[3] 方向が一致したら動き幅をプラス評価し、逆だったらマイナス評価にする。その動き幅の評価の平均を計算する。
[4] 動き方向が逆になった場合はその原因を調べる。
前半で調べて分かったことは、FXは『安いときに買い、高いときに売り』が基本であり、利益を上げるには正確な相場予想が必要であることでした。
また、後半で分析した結果は、経済指標発表後その発表の結果をもとに予想した為替動きの方向が実際の為替の動いた方向とは3回に2回(66.67%)が同じ方向に行くことが分りました。残りの1/3が同じ方向でない原因は2つがあります。
(1) 連続結果の余韻。
例えば3・4回良い結果の連続のあとに次の結果が悪くても為替が引き続き上がります。
(2) 経済指標以外の出来事も影響する。
例えば、11月には経済指標は為替相場に良い結果がたくさん発表されたにも関わらず、ドバイショックの影響が大きいため米ドルの急落現象が起きました。
要すると経済指標発表の結果からは為替の動きにある程度予想できるが、発表の結果だけではなく、ニュースや世界に出来た事も考えていればFX取引で利益を上げる可能性は高くなります。