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小宮山 隆 ゼミ 平成21年度卒業論文
大学生が見た素顔の中国
奚 貝爾

日本に来て7年、日本の文化も日本と中国の違いも人並みに理解できたように思う。しかし日本に長くいればいるほど、日中関係に疑問を抱くようにもなってきた。

日本にいる日本人に中国人のイメージを聞くと、大体の人は「偽ブランド」、「危ない」、「反日」などの言葉が返ってくる。あまり良いイメージを聞かない。中には中国に良いイメージをもっている人もいるが、そういう人の殆どは中国人と接している人たちである。そういう現状を見て、日本人にもっと中国を知って欲しくなり、映像作品を作ることにした。

作品は一人の日本人が日本で中国人と出会い、今まで中国に対してもっていたイメージとまったく違うことに気づき、中国に行って本当の中国を知るという話である。撮影をしている内に、今まで中国人の自分が気づいていない中国の実態を新たに気づくこともあった。共同制作者である菅健太君も同様に中国に行って、本当の中国は自分が思っていた中国大きく違うことに気づいた。中国人も日本人もまだまだ自分の国がよく分かっていない。そのうえ相手の国に対して、誤解を抱いている。少しでもこの状況を変えられたらという思いでこの作品を作った。この作品を通じて一人でも多くの日本人に中国の現状や、中国の良い所を知って欲しいと思う。そしてもっと自分の国を知り、お互いの国を知り、マスメディアだけで判断せず、いろいろな面から相手の国を知ることが大切だと、今回の作品を作っていて強く感じた。

また、私自身は留学経験のない中国人や日本人よりは両国を知っているが、まだまだ分らないことだらけである。日本のことはともかく、その前に自分の母国のことを知らなければならないとあらためて思う。