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石井 政弘 ゼミ 平成21年度卒業論文
バスケットボールの3Pシュートフォーム分析
早川 晃児
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バスケットボールの3Pシュートフォーム分析

C06132 早川 晃児

本研究は、バスケットボールの3Pシュートにおけるシュートフォームの違いが、経験者と未経験者にどのように表れるかを3次元分析により調べたものである。被験者は本大学の学生で、バスケットボール歴が5年の被験者Aと、卓球歴が3年の被験者B、サッカー歴が5年の被験者Cである。それぞれの被験者にゴール正面の3Pラインからシュートを5回行わせ、その中で最もよかったと思うものをデータ分析に採用した。分析項目は1.肘の角度変化、2.膝の角度変化、3.ボールの投射角の3点にした。

各被験者のシュートフォームを比較すると、ボールをリリースするまでの肘角度や膝角度に違いが見られた。このことから経験者と未経験者のシュートフォームには違いがあると考えられる。リリース時の右肘の角度は、それぞれ150°前後と各被験者大きな差は見られなかった。しかし、左肘の角度は、被験者Aが約90°、被験者B、Cは約160°と大きな差が見られた。これは被験者Aがワンハンドシュート(片手)、被験者B、Cはより安定しているボースハンドシュート(両手)で放ったからだと考えられる。膝の角度は、被験者Aはリリースまでに約90°、被験者BとCは約60°の変化が見られた。これは被験者Aが被験者B、Cに比べてシュート時に膝の屈曲伸展を利用している結果と考えられる。リリース時のボール投射角は、被験者Aが約55.7°、被験者Bが約36.5°、被験者Cが約41.4°と差が見られ、シュートはボールの投射角が49°から55°の時に入りやすいと言われている先行研究結果とも一致した。

分析結果から経験者の方がよりシュートが入りやすいと言われるフォームで打っているという結果となった。