障害時における立ち幅跳びの学習過程 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成21年度卒業研究概要集] [平成21年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
石井 政弘 ゼミ 平成21年度卒業論文
障害時における立ち幅跳びの学習過程
高見 信吾
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本研究は、小中学校などのスポーツテストで行われる立ち幅跳びを、学生に障害者と近い条件で行わせ、どのように学習していくかを比較、分析したものである。被験者は大学4年生男子1名。特に陸上経験の無い人物を選んだ。被験者には、通常時の跳躍、利き腕を腰に固定した条件付の跳躍を記録が伸び続けるまで行わせ、重心の高さ、跳躍時間、離地の際の地面との角度を分析した。

重心の高さでは通常時の高さに比べ、条件付の場合は初期の段階ほど高く、離地から滞空時間も長い傾向にあった。これは回数を重ねるごとに徐々に通常時の記録に近づいていき記録も伸びたが通常時と同様まではいかなかった。離地時の角度では、地面との角度が通常時の跳躍の53.7°に比べて、条件付の一回目の跳躍の64.7°では10°以上も差が出ていた。記録が伸び続けた七回目では56.8°となった。

以上の結果から、重心の高さ、滞空時間、離地時の角度など多種にわたる動作の修正が行われていた。