宮崎アニメはなぜ子供から大人にまでウケるのか [東京情報大学] [情報文化学科] [平成21年度卒業研究概要集] [平成21年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
乾 照夫 ゼミ 平成21年度卒業論文
宮崎アニメはなぜ子供から大人にまでウケるのか
大土 真枝

私は宮崎アニメが好きで、特にとなりのトトロに親しみを持っている。宮崎アニメにはどこか心を惹きこまれるものがある。アニメを見ていると、心が和んだり、考えさせられることがあったりする。

宮崎監督の数多くの作品の中でも、となりのトトロは一番心が安らぎ、ほのぼのとした気持ちになれる。登場人物全てに味があり親しみが持てる。家族のやり取りなど実際にあったような現実味を帯びた部分と、ネコバスやまっくろくろすけなど非現実的な部分が混ざり、そこがまたおもしろく感じるのである。このことから、私は主にとなりのトトロをクローズアップして、作品についてもっと深く知りたいと思った。

宮崎監督は数々の映画を製作しているが、どの作品も必ずヒットするといっても過言ではない。アニメといえば子供が主な視聴者であるが、大人までもがハマってしまうほどの人気である。そして何度見ても楽しめ、いつの時代までも忘れられることなく愛される作品だ。

私は宮崎アニメを見るうちに、このような素晴らしい作品を創り上げる宮崎駿とは一体どのような人物なのか、作品に対する想いや、何を考え作品を作っているのかなど、たくさん知りたいことが出てきた。

アニメを作るには、たくさんの時間や労力、お金がかかる。映画監督は非常に難しく、そう簡単には出来ない仕事だと思う。なぜ、宮崎監督はアニメを作るようになったのか、きっかけはなんだったのだろう。また、どのような生い立ちを歩んできたのか調べたくなった。

誰からも愛され、ヒットを連発する理由はなんなのか、宮崎アニメが視聴者に訴えかけるものは何かを、探っていきたいと思い、この研究テーマに決めた。