ゲームをする人もしない人も、また好きな人も嫌いな人も、「任天堂」という会社の名前は誰もが耳にしたことがある、名前ではないだろうか。
そんな任天堂が作り出した、老若男女を巻き込み空前のブームを引き起こした、携帯型ゲーム機「任天堂DS」と家庭用ゲーム機「Wii」。これらが大流行した理由とは何か。成功するまでの道のりを歴史とマーケティングという観点から、最大のライバルであるソニーと比較しながらもまとめた。
1983年7月、任天堂から家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売。ゲームセンターと同じようなゲームが自宅でできるところから小学生を中心に爆発的なヒットとなり、「ファミコン」という普通名詞を作り出した、任天堂ブランドが世界へと進出した第1期黄金時代。爆発的なヒットを記録、1700万台を出荷した(海外を含めて約4700万台)、スーパーファミコンことスーファミが発売された、90年から94年頃までのファミコンに次ぐ第2期黄金時代。91年のソニーとの電撃的提携解消後、それから始まってしまった任天堂の迷走。その中で勃発した、任天堂VSソニーの10年戦争。ソニーのプレーステーション発売で、任天堂は王座を奪われWiiの発売までその悪戦苦闘は続く。そんな光と影を経験してきた任天堂だからこそ、任天堂DSやWiiが生まれ、新しい層を掘り起こし成功することが出来たのかもしれない。
普段、遊ぶゲーム機はどのような苦労を経て作られたのか。新たな視点を身に付けることが出来れば、また違った楽しさを持ってゲームで遊ぶことが出来るのではないだろうか。