楳図かずおについて [東京情報大学] [情報文化学科] [平成21年度卒業研究概要集] [平成21年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
茨木 正治 ゼミ 平成21年度卒業論文
楳図かずおについて
西野 文也

私は楳図かずおの作品を読んだ時衝撃を受けた。初めて読んだ作品は『漂流教室』であった。私は次々と楳図かずおの作品を読み引き込まれていった。楳図かずおが初めてマンガを書いた1955年から現在に至るまで様々な年代のファンがいて私のように作品から何十年もの月日を経ても作品に衝撃を受け魅了するということは素晴らしいことである。楳図ずおの作品には恐怖マンガとギャグマンガがある。この二つのジャンルは一見両極端に位置するジャンルである。しかし、恐怖と笑いには本質的に同じようなところがあると思ったのである。そして、それを楳図かずおの作品は端的に表現しているのではないかと考えた。そうした私を魅了した楳図の作品のもつ特質を分析したい。それから楳図かずおについて分析することによって人生のヒントが隠されているのではないかとさえかんがえたのである。