近年、通信機器の普及やインターネットのブロードバンド化により社会全体が活字メディアから通信メディアへと情報取得手段の動きが増大している。その中でインターネットを介したパソコン、携帯電話の利用率が増えるのに対して新聞、書籍などは購読率が減少し出版不況と呼ばれるまでに出版業界は衰退している。いわゆる「活字離れ」でありこの活字離れが深刻な世代として矛先が若者に向けられている。
その若者である私は就職活動や社会に出るための準備として「新聞、本を読め。」とよく言われるようになった。速報性、利便性があるテレビやインターネットの情報よりも何故新聞や書籍が重要視されるのかを調べていきたいと考え本研究を実践した。
本研究では若者(18〜25歳の男女)に新聞や書籍(雑誌、漫画は除外)といった活字メディアの利用状況を調査し、活字離れが起こる要因を考察していく。その他にインターネット記事や掲示板と活字メディアの表現の比較、活字離れによる語学力低下の分析、活字離れによって新聞社と出版社の現状を調べ現在ではどのような新規サービスを展開しその効果の検証を行い実践していく。全体を考察した上で今後の新聞、出版業界の見解を述べていく。