近年、高度情報化社会が進み、趣味や仕事といった点でコンピュータを使用する人はとても多い。しかしそれに伴い、コンピュータを使用する上で必要な技術面にばかり囚われ、高度情報化社会において自他を守るべく真に必要とされる、情報モラルに関する知識の理解度に向上はみられない。
情報モラルに関する知識は、教科情報の必修科目として学ぶものである。その為、情報モラルに関する知識の理解度が、情報技術を活用する為の技術面の向上と比較し、低い印象をもつ原因は、高等学校の情報教育にあると知見した。
本研究はより現実的な要因を導く為、実際の高等学校に赴くことをはじめとし、そこで得た情報モラルに関する教育の現状や問題点を表面化し、分析を通じて改善点を発見するものである。
第1章では研究に着手した動機、第2章では情報モラルに関する説明、第3章では情報犯罪、第4章では教育現場における情報について、第5章ではその分析、第6章でまとめとする。