2008年現在、教育の大きな問題として「学習意欲の低下」があげられている。高校・大学の進学率が高まる一方で全体的な成績は低下していくばかりとなり、現在の日本の学力は過去と比べその差は歴然としている。何故このような「学習意欲の低下」といった問題が起こるのか疑問に思い、大学での教職課程を通し教育者として第一線に立っている先生方の話を伺った。そしてこの問題を解消するために必要なことは教材の工夫ではないだろうかと思い至った。教材は教科指導する際に学習効果を向上させるという目的で作られている。「学びたい」という気持ちを促進させるためには、紙媒体の教材だけでなく学習者の興味を引くために動画や音声などを活用したマルチメディア教材が必要になってくるのではないかと考え、卒業制作においてマルチメディア教材の制作を行いその効果を調査した。
制作したマルチメディア教材は情報の基礎である情報のディジタル化を学ぶことを目的としている。この教材を実際に使用してもらい、マルチメディア教材によって学習意欲の向上等が見られるかを検証した。