プロ野球のセ・リーグには阪神タイガースというチームがある。タイガースは本拠地が兵庫県にあるにもかかわらず、全国的には大阪のチームというイメージがある。タイガースといえば、最近こそ強豪チームとして全国的に認知されているが、少し前までは常に最下位が指定席と言われていたチームである。普通であればここまで弱いチームにファンはついてこない。しかし、大阪のファンはタイガースがどのような順位のときもいつも変わらない声援を送ってきた。他のチームではこうはいかない。あのジャイアンツでさえ、最近はファンの減少傾向にある。この違いは地域に密着しているかどうかではないかと考えている。タイガースは大阪を中心とする関西に絶大な支持を受けている。対して、巨人は関東を中心とはしているが、その規模は全国的というほうが正しいと思われる。現在のプロ野球は、地域密着を掲げて積極的にファンサービスを行うチームが増えている。
どうして大阪といえばタイガースと言われるのだろうか。そして、どうしてタイガースは大阪でこんなにも愛されているのか。私はこれらのテーマを中心に述べていきたいと考えている。