エンドレスゲームについて-端ループ型縦STG- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成20年度卒業研究概要集] [平成20年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
笹間 宏 ゼミ 平成20年度卒業論文
エンドレスゲームについて-端ループ型縦STG-
青木 貴裕

この世にある縦型シューティングゲーム(以後STG)はたくさんあるが、「端ループ」という手法を利用したものは殆ど無い。そこで、無いなら自分で作ってしまおうと思ったのがこの研究の始まりである。この研究では、web上のフリー素材を借りて、キャラクターだけではなく、様々なものを端ループさせるゲームを作成する。そして、その作成したゲームが元来のゲームとどう違ってくるのか、ゲームとして遊べるものになるのかなどを検証していく。

結果的に、研究で作った作品は、端ループに適さないものとなってしまった。完全とは言えないものの、自機、敵弾をX軸かY軸に端ループさせるプログラムを組み、数回のテストプレイを行った。その結果、自機だけを端ループさせるだけなら新しい戦術が加わることでゲームとして成り立つものの、敵の弾を端ループさせてしまうと、避けることのできない状況を不可抗力で招いてしまうことで、ゲームバランスが崩壊してしまったのだ。崩壊してしまった原因には、単純に端ループが合わないというだけではなく、画面やキャラクターのサイズといった、根本の設定も深く関係していた。そして最終的には、自機の当たり判定が大きいものは端ループと相性が悪く、また、画面サイズが小さいと端ループ自体が活きないことがあるという結論に辿り着いた。

縦型STGとは基本的に相性が悪いものの、改善することで端ループを組み込める可能性を見出した。