音楽には、聴く楽しみとともに作る楽しみがある。パソコンを使った音楽制作の環境をデスクトップミュージック(DTM)という。この研究では、その利用者を3つのタイプに分けてDTMを使う利点を分析した。
その結果、
?手軽に打ち込みを体験してみたい人は、曲想・メロディを簡単に譜面にして完成した楽曲に整えてくれる利点がある。
?曲作りはしたいがどのように曲を作っていいか分からない人は、音楽のパターン・コード進行などいくつかの音楽理論を実践的に学びながら曲作りができる利点がある。
?ある程度の音楽知識があり、1から曲作りをし、打ち込みをしたい人は、キーボード楽器がある程度使いこなすことができれば実演を通じて全体の楽曲を作ることができる利点がある。
また、DTMの世界は、パソコンの急速な高性能化に歩調を合わせるように進化を続けている。現在では高価なハードウェアを買わなくても、比較的安価なソフトウェアですべてまかなえるようになり、少し前までは考えられなかった制作環境が可能になった。
DTMの一番の魅力は、曲を作りたいという気持ちを、パソコンを使って誰でも簡単に形にすることができるというところにある。