楽音合成におけるフィルタの使い方に関する研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成20年度卒業研究概要集] [平成20年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小泉 宣夫 ゼミ 平成20年度卒業論文
楽音合成におけるフィルタの使い方に関する研究
後藤 朋晃

シンセサイザは、オシレータで任意の波形を持つ音声信号を出力し、その音声信号をフィルタで加工する事により、様々な音色を得ることができる。そこで本研究では、楽音合成を行なう際に要になるフィルタに着目した。

本研究ではフィルタの特性を調べるために、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタの特性を分析していき、それぞれのフィルタの違いが楽音合成にどのような役割を果たすのか検証した。

以下にそれぞれのフィルタ特性について簡潔に述べる。

ローパスフィルタは楽音合成において最もよく使われるフィルタであり、高音を抑え低音を強調したいときに使うフィルタである。

ハイパスフィルタは音の明るい部分が強調されるフィルタである。

バンドパスフィルタは特定の帯域をいじることで癖の強い音をつくることができるフィルタである。

これら3つのフィルタを使うことで様々な音色を得ることができる。

また楽音合成におけるフィルタの使い方として、フィルタは単独で使用するだけでも音色の変化は出せるが、LFOやエンベロープなどと組み合わせることでさらに音作りの幅が広がることがわかった。