ホルンの歴史と構造に関する研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成20年度卒業研究概要集] [平成20年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小泉 宣夫 ゼミ 平成20年度卒業論文
ホルンの歴史と構造に関する研究
飯村 聡美

本研究はホルンの歴史とその音の特徴について分析した結果をまとめている。

ホルンの起源は動物の角である。そこから自然倍音だけで演奏するナチュラルホルン、ロータリバルブ方式を採用したシングルホルン、シングルホルンを2つ重ねたダブルホルンと進化をしてきた。その進化の過程でベルの中に手を入れて音程を変えるゲシュトップ奏法が生まれ、現在の演奏技術として使われている。

ホルンの音の特徴として、ゲシュトップ奏法、リップスラー、ベルの向きの違い、B♭管とF管の違いなどの解析を行った。その結果、ゲシュトップ奏法のスペクトルでは高音域が通常の奏法と比べて削られていることがわかった。また、ベルの向きの違いの分析からスペクトルの高次成分は指向性が強いことが分かった。そしてF管とB♭管の違いはスペクトル上では見られなかった。