現在、ゲーム機とは、多くの場合はゲームソフトを組み合わせることでコンピュータゲームをプレイすることが出来る。すでに、ゲームとしての遊び方は飽和状態になり、ゲームというコンテンツに興味がもたれなくなった昨今であった。
しかし、そんなゲーム市場の中で消費者の心をつかんだ「ニンテンドーDS」と「プレイステーションポータブル」は、どのような部分で消費者の興味をつかんだのだろうか。また、ゲームという文化自体が低迷化し、ミリオンヒットが生まれにくくなったこの市場の中で、異常とも言える大ヒットを達成させた「モンスターハンターポータブル」とは、一体どのようなゲームソフトであり、どのようなゲームシステムとコンセプトがユーザーの心をつかんだのか。
家庭用ゲーム機と携帯ゲーム機の歴史を調べ、どのようなコンセプトの元にテレビゲームが発展してきたのかという疑問点と共に、現在の携帯ゲーム機市場におけるターゲット層と、対照的ともいえる「ニンテンドーDS」と「プレイステーションポータブル」のユーザー層から見て取れる市場関係と、二つの携帯ゲーム機の魅力、発売しているソフトについて考察した。