最近インターネットを利用していて「数年前では難しかったことが簡単に出来るようになった」とか「検索結果が正確になった」「使いやすくなった」などと感じたことはないだろうか?それは我々が気がつかないうちにWebが進化していたために感じられたものであり、いつのまにかWebは「Web2.0」と呼ばれる時代に突入していたのである。Web2.0はWebの世界で起きている変化とトレンドを見た識者によって、ソフトウェアのバージョンアップでよく用いられる数字表記を用い、従来のWebのあり方を暗に「Web 1.0」と規定しつつ、Web 1.0と連続しながらも質的に異なる概念であるというニュアンスを表現している。また、個人から投稿される情報が集積されることによって価値あるコンテンツが生成されるという考えが前提となっている。これらを踏まえた上で、私は個々のユーザーがどのようにして情報を発信し、他者との関係を築き、Web2.0と関わっているのか、またそれはWeb1.0と比べどのような違いがあるのか疑問に思った。よって本論では、Web2.0を利用するユーザーの視点から、Web2.0の代表的な例であるブログやSNSなどを用いて、ユーザーとWeb2.0との関係について調査したものである。