世界や国の様々な公共機関にこども向けサイトが設置されているように、或いは義務教育を行う学校でも情報教育が始まったように、こどもたちのインターネット活用は推進され、遊びや勉学、コミュニケーション、様々な魅力に溢れている事が覗える。また、幾つもの業界が高齢化社会へ目を向ける中、インターネット業界においてはこども達の高い利用率に着目がなされ、低年齢層の市場開拓に関心を寄せる企業も多い。 家庭内において携帯やパソコンがほぼ普及しきった現代ではあるが、多くの保護者は、我が子と同じ年齢期に同等のインターネット環境を経験してきてはおらず、こども達は新しい時代を歩んでいるといえる。
多岐に渡る明るい将来性が見出される半面、その開拓は成熟してはいない。目立ってきた負の要素(こども達の加害や被害、実社会ならば除外される情報との接触等)への対応が急がれ、家庭内、企業、国としても実態調査把握と対策が少しずつ進められている段階にある。そこで政府や民間、企業がこども達に提供する保護サービスや楽しめるサイトコンテンツ、或いはこども達が作り出したサイトのコンテンツを具体的に確認し、それを利用するこども達1人1人の声をなるべく汲み取りながら、全体的な報告と考察をまとめてゆきたいと思う。