情報社会の高度化によるパソコンや携帯電話、インターネットの普及が子ども達に悪い影響を与えるという声をよく聞く。それはケータイの絵文字表現による言語能力の低下や、ネット上の陰湿ないじめによって起こる悲しい事件などが原因だと思う。しかし、決して悪い影響ばかりではない。私自身、普段からメール、掲示板、ブログ、SNSなど様々なコミュニケーションツールを使い、友達との繋がりを深めることができた。
このように情報化には良い部分と悪い部分の両方が存在する。子どもから携帯電話を取り上げてインターネットを使わせないようにすれば、インターネット犯罪などの悪影響から逃れることはできる。しかし、その反面良い部分を体験する機会を失ってしまう。つまり、これからの情報社会を生きていく子ども達にとって、この両方と上手に付き合っていくことが大切言える。それを教えるのが情報教育だ。情報教育とは「情報」を子ども達から奪うのではなく、どうしたら「情報」と上手に付き合えるかを教える事である。
本論分は、インターネットが子どもにどのような影響を与えるかを考え、私が教育実習で実践した情報教育の授業や、その授業を受けた生徒へのアンケート結果をもとに、子ども達にどのような情報教育が必要か研究したものである。