私がこの題材を論文として選んだのは伝統文化の歴史と現代でのその存在価値に興味をもったからだ。歌舞伎界でも特に中村座についてはよくメディアにも取り上げられていたし顔と名前くらいは知っていた。そんな彼らの世界、歌舞伎の世界というものに興味を持った。私は初め「歌舞伎は長時間で古めかしい言葉を使ってだらだらとした年配の人が見るもの」というイメージを持っていた。そんな歌舞伎の何がおもしろいのか、歌舞伎というものの何が人々を魅了するのか。そこが知りたかった。歌舞伎の世界について調べていくうちに実際に歌舞伎を見るチャンスがあった。そこでの感動は今だに忘れない。ただ古いだけのものではなくただの演劇とも違う。歌舞伎には私が今まで見たことのないような世界があった。その感動を現代の若い人たちにも知ってほしいと思った。私のように「古めかしいから苦手」とか「年寄りが見るものでしょう」などと嫌煙せずに一度実際に見てみたいと思ってもらえるような論文を書こうと思った。。