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松田 喜好 ゼミ 平成20年度卒業論文
「日本の寿司文化」
貴島 遥

私が寿司について調べようと思ったのは、私の母方の祖母が、寿司屋を営んでいるからである。店の名前は「誠寿司」という。現在は、祖母と私の叔父が営んでいるが、私が3歳になるくらいまでは、祖父が板前として、祖母と二人で営んでいた。母の話しによると、当時は、祖父の他にも板前さんを雇わないと店が回らないほど、繁盛していたという。

私の記憶には、祖父が白衣を着てカウンターの向こうに立っている光景をうっすらとではあるが、覚えている。

私の誕生日には店の座敷に家族と祖父、祖母、叔父が集まり、誕生日会を開いてもらっていた。テーブルの上には、誕生日ケーキに寿司や刺身の盛り合わせと、今思えば小さいのに随分と贅沢な誕生日を過ごしていたものである。

誕生日以外にも、私が食べたいと言えば、いつでも寿司を握ってくれた。

祖母の家に遊びに行った日の夕ご飯は、必ずと言っていい程、握り寿司であった。

このように、小さい頃から寿司はとても身近な食べ物であった。

しかし、とても身近な食べ物でありながら、私は、何故日本に寿司という食べ物が生まれたのか知らなかった。生まれたときから、寿司は私の身近にありすぎて、あることが当たり前で、調べようと思えば、いくらでも調べられたのに、そんなことを考えようとも調べようとも思わなかったからである。

その為、これを機会に、寿司がどういう経緯を経て日本に伝わり進化していったのか調べていきたいと思う。