最近よく耳する「クラウド・コンピューティング」。
仮想化技術の進展のもとで、データはもちろんアプリケーションソフトまで、すべてをネットワーク上に置いて、これを必要な時にどこからでも利用できるようにしようというものである。実現までにはセキュリティ・リスクの解決など、さまざまな問題をかかえているが、その中で重要な役割を果たすものとしてあらためてP2Pが脚光をあびている。
本稿ではクラウド・コンピューティングがIT業界に与えるインパクトとそれが抱えている諸問題、P2Pの役割や将来性について考察した。