私たちの生活の中で欠くことのできない携帯電話だが、2010年には第4世代携帯の商用サービスの開始が予定されている。それに伴って、よりいっそう多機能化する日本の携帯電話。今後携帯電話はどのように変化していくか。
第4世代携帯は簡単に言うと「通信速度が著しく速くなった携帯電話」である。目標としている通信速度は最大で1Gbps。第3世代の静止時での通信速度は2Mbpsであることから考えるとかなりの高速化である。しかし、現在主流の第3世代で使用している2GHz帯より高い周波数帯を用いるため、電波伝搬特性によりサービスエリアが狭くなってしまうことや、電波の直進性が高いことにより屋内への電波が届きにくいことが予想される。通信速度の高速化による高・消費電力化や、第3世代からの移行などの問題が残っている。また、現在の携帯電話には、GPS機能・ミュージックプレイヤー・タッチパネルなどの機能が備わっているが、ユーザーにとって便利な機能が増える一方、それらの機能を使いこなせていないケースも増えている。多機能化による処理速度の低下という問題もあげられる。このように課題をあげればきりがないが、それらの問題を一つ一つ解決していくことによって誰もが使いやすい携帯電話に成長していく必要があるだろう。