「文字をデザインする事が好きだ」という理由から、卒業制作としてオリジナルフォントを作成した。まず、あらためてフォントを知るという事で、明朝体やゴシック体、行書体や英字フォントのセリフ体やサンセリフ体などについて調べた。ポピュラーで基本的なフォントについて考察した上で、奇麗で見やすいと定評のある「osakaフォント」や、温かみのある手書きフォントなど様々なフォントについて調べた。
世の中には日本語だけで1000種類以上、世界的にみると実に1万種類以上のフォントが存在する。その中で自分だけのオリジナルなフォントを作るのは容易な事ではなかった。自分がイメージしたフォントは、大抵もうどこかで誰かが作ってしまっているからである。論文の後半では、このオリジナルなフォントを作るまでの経緯や苦労した点などをまとめた。
最終的には、奇麗であるとかデザイン性に優れているといった特徴があるわけではないが、今までまだ誰も作っていないようなオリジナルなフォントを作るという点においては成功したと思っている。