現在のテレビ放送は、2011年7月をもって地上波アナログ放送を終了し、地上波デジタル放送に完全移行する予定だ。しかし、地上波デジタル放送をHDDなどの機器に録画する場合、従来のアナログ放送の録画と違って、制限がかかる。
その理由としては、デジタル放送では、コピーを繰り返しても品質が劣化しないため、著作権の問題が出てくるのである。それに関して消費者の間では賛否両論がある。著作権者は自分の作品が無制限にコピーされていては収入が減ってしまう。一方ユーザーからしてみれば、従来のアナログ放送で可能であった録画が、デジタル放送に変わったからと言って制限がかかると言うのは納得がいかないといった状況になっている。この問題を緩和するために、2008年6月"ダビング10"と言う緩和策が採用されたが、現在、根本的な解決には至っていない。このままの状況では、2011年7月の地上波デジタル放送完全移行にあたって大きな障害と思われる。
この地上波デジタル放送のコピー制限問題をはじめに、地上波デジタル放送だけでなく、市販のDVDやネット上の動画のコピー問題など著作権にからむ問題を考案した。