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小宮山 隆 ゼミ 平成20年度卒業論文
デジタル情報家電の将来性
王 佳宇

「デジタル家電」と呼ばれる製品群が出現して久しい。日常的に利用する家電製品がデジタル化することにどのようなメリットがあるのか、あらためて考察した。

家電はラジオから今日のパソコンまで5つの時期を経て発展してきた。デジタル家電の誕生は1982年のにソニー、フィリップスによる針のないレコード、CDまで遡ることができる。現在では「デジタル情報家電」という分野が生まれている。テレビや炊飯器、ポットなどの家電に通信機能を付加し、ユーザーが有効、有益に使える各種サ-ビスを利用できるような製品が登場している。

近い将来、家庭内にネットワークを構築し、各種機器を通信回線を通じてコントロールしたり、どの機器からもネットワークを通じて必要な情報やサービスを入手することができるようになることが期待されている。例えば、外出先から、留守宅コントロールシステムを帰宅モードに設定すると、位置情報等と連携して、空調、炊飯器、風呂の給湯等が帰宅時には最適な状態になっているように自動的に動作を開始する、といった具合である。

家電製品のデジタル化は従来の発想を根底から覆してしまうようなポテンシャルを十分に有しており、場合によってはコンピュータ出現以上のインパクトがあるかもしれない。