全国公立学校教頭会研究大会千葉大会上映用コンテンツの制作 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成20年度卒業研究概要集] [平成20年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成20年度卒業論文
全国公立学校教頭会研究大会千葉大会上映用コンテンツの制作
遠藤 舞
岸 めぐみ
小林 美津加

この作品は、平成21年度全国公立学校教頭会研究大会において、会場の大型ディスプレイで上映するための映像コンテンツを、主催者からの依頼によって制作したものである。

上記大会は、全国の公立小中学校の教頭・副校長が一同に会して毎年の教育研究の成果を発表する場であり、平成21年度は千葉県が開催地となった。主催者から、その会場において、本学映像ゼミが制作し千葉テレビから放映されていた『情報大ステーション』を中心とした映像コンテンツを上映してもらいたいとの要請があったことから、この番組制作を始めた。

基本的な編集方針としては、過去の『情報大ステーション』の放映番組の中から数本を選んで、各8分程の短縮版に再編集し、それぞれの番組の間に、新たに1 分程度のスライドショーを挿入して、全体を25分から45分にまとめたものを数本製作することにした。このスライドショーの部分の映像は、今回、私たちのグループが千葉県内を新たにロケーションして、デジタルカメラで撮影してきたものを使用している。主たるロケ地としては、勝浦ビッグひな祭り、茂原七夕祭り、千葉市動物公園、鴨川シーワールド、成田山などで、全体では18箇所を取材した。写真に季節感を出すため、撮影には約10ヶ月間を費やした。悪天候などのために思うような撮影ができず苦労した取材先もあり、他の人の写真を借りることも検討したが、やはり自分たちで撮った写真で制作したいと考え、作品を見る人に現地の様子や雰囲気がうまく伝わるように努めた。

撮影してきた静止画像は、lmaginateというソフトを用いて、カメラワークやトランジションの効果を加え、BGMを用いて滑らかな場面転換となるようにし、その場所についての簡潔な解説のテロップも重ねた。こうして完成した番組は、25分のものが2本、45分のものが3本で、合計では3時間5分という長編になった。この番組に与えられたテーマは、千葉の魅力を伝え、千葉の子供たちとその家族、地域住民などとの「絆」を表現するというものであった。『情報大ステーション』の内容を損なうことなく短く再編集することには困難を感じたが、新たに加えたデジタルカメラの映像を活かすことで、全体としては依頼者側の求めるコンテンツを完成することができたと考える。

この番組作りを通じて、自分たちがこれまで認識していなかった千葉県内の学校における地域との共生の取り組み、県内の名所や名産品の存在など、多くのことを知ることができた。このようなプロジェクトを実践することは、映像メディアによる地域貢献活動と言えるのではないかと思った。

(本作品は、上記研究大会にて平成21年7月29日から7月30日まで、主会場の大型ディスプレイで上映される予定である)