インターネットというメディアが確立された現代において、インターネット・リテラシーを身につけた消費者の購買行動に変化が現れた。例えば、商品購入の際にはレビューを求めてWebサイトを検索し、購入の意思決定の参考とするようになり、購入した際には、自分の経験に基づいて、その情報をブログやクチコミサイトで情報を発信しコミュニティを活性化させる。この消費者が生成するコンテンツを総称し、CGM「消費者生成メディア」といい、近年、ビジネスマーケティングとして注目する企業が多くなっている。
クチコミ情報を始め、ブログの日記など私達がインターネットを通じて生成するコンテンツは多種多様にある。企業は消費者が生成するコンテンツをどのようにしてビジネスとして扱っているのだろうか。
本稿では、CGMの定義とCGMの発達要因、現在ある双方向性というインタラクティブな特徴を活かしたビジネスモデルとそれによる企業が抱える問題についてまとめ、CGMの可能性について考察した。