日本におけるフットボールの展開〜地域スポーツの可能性と問題点〜 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
柴 理子 ゼミ 平成19年度卒業論文
日本におけるフットボールの展開〜地域スポーツの可能性と問題点〜
古町 一皓

現在で言う、クラブチームや少年サッカー団といった組織は、いつ頃から考えられ、現れたのだろうか。本論文では、そのような地域におけるフットボールの展開を軸とし、それを日本全体の展開と比較し、論述している。日本全体と地域におけるフットボールの変遷を明らかにし、今後の地域スポーツの可能性と問題点を考察することが、本論文の目的である。

本テーマを設定した動機は、3年次に千葉県の蹴球史を研究し、功労者の方にインタビューを行い、オープンキャンパスにて展示を行ったことに始まる。そこから、日本全体の蹴球史、そして私の故郷である長野県松本市の蹴球史と取り組みに関心を持ったため、執筆に至った。

構成として、第1章では、戦前における蹴球史について論述している。戦前を明治期、大正期、昭和期の3つに区分し、それぞれ解説している。

第2章では、戦後における蹴球史について述べている。主に日本のJリーグ発足までの経緯について述べている。

第3章では、千葉県における蹴球の普及に貢献された、田中彰氏へのインタビュー記録を交えつつ、千葉県の戦前・戦後の蹴球史ついて解説している。

終章では、長野県松本市における蹴球史と、地域スポーツの在り方について論述している。この章では、松本市で積極的に活動しているNPO法人「アルウィン・スポーツ・プロジェクト(ASP)」の取り組みと、他県の地域の取り組みとの比較を主とした。その上で、なぜサッカーを通して地域活性化を目指すのか、その動機や背景を探り、地域スポーツの可能性と課題を考察した。